【山形市】済生館隣の時計台の秘密、知ってますか?親水公園の設立秘話を教えてもらいました。
6月10日は時の記念日だったそうですが、七日町の山形市立病院済生館の正面入口北側に、ドーム型の時計台があることをご存知でしょうか?
この時計台、上ってみても中には特に何もありません。
しかし、床の中央にあるレンガ色の○の上に立って手を叩くと、ドーム天井に音がはね返り「ワワワワワワ………」という不思議な反響音が聞こえてくるんです!
この謎の仕組みについて、時計台を管理する山形市農村整備課に聞いてみましたが、「当時の資料を見ても特に音に関する記述はないので、意図して設計されたものかは不明」とのことでした。
ちなみに、この場所の正式名称は「御殿堰中央親水広場」。夏には水が流れ、さわやかな景観を楽しむことができます。広場開設の経緯についても、農村整備課の方が教えてくれました。
「この広場は、建て替え前の病院の建物があった場所に作られています。昭和62年3月、現在の病院を新設する際に、跡地を公園にしたらどうかという案が出されました」
「そして平成6年の病院新設と同じ頃、公園も完成。江戸時代に山形市に整備された御殿堰からの着想で、親水広場としてオープンしました」
「時計台ができたのは、それから少し遅れた平成8年。丸い屋根の形は、今も霞城公園内に残る旧済生館本館(山形市郷土館)の屋根をイメージしています」
あのドーム型は、三層楼を模していたんですね!
反響音の謎は解けませんでしたが、歴史を知ると街への愛着が増してくるもの。みなさんも、済生館の帰りや子ども連れのときなどに、一度時計台に上ってみては?
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